読書記録。

 

子供の頃には読んで無いし前から読まなければとは思っていたが、

 

最近第二次大戦での泰緬鉄道やインパール作戦、無責任な軍にシンガポールに残された一般人のことなどに興味が出てきて手に取った。

 

児童文学として書かれておりひらがなが多めで読み仮名も一部振ってあり、また注釈が巻末にまとめて置かれている。

 

評論家文学者である作者のほぼ唯一の創作作品であるということ。

 

児童向けに書かれたということですもちろん読みやすくはあるが当時何歳くらいの子に向けてのものか分からないが、これを理解して面白く読めた子はかなり頭の良い子だったのでは?

 

終戦目前の戦地。戦闘を止めるよう説得に行きその後ビルマに残り亡くなった兵の弔いをしようと決めた水島上等兵

 

竪琴の名手で音楽で心を動かせると信じていた。

 

後半はビルマに残る顛末を書いた長い手紙を仲間たちが帰りの船の中で読むのだが自分もそれを読んでいるような気になる。

 

白骨街道という言葉があるように全滅した部隊多数の戦争であったが本文にはそこまで悲惨で残酷な表現はない。

 

しかし戦争と音楽での国のつながりを対比させるのは素晴らしい。

 

後世に残すべき作品。