文芸誌編集実記読了。
文藝の編集長の日記的回顧録。
著者の文学への情熱が感じられるいい本だったと思うけど、
やはり三島由紀夫とかあの時代の小説などを読み込んだ人じゃないと分からないのかな。
でも時代の雰囲気が感じられただけでも読んで良かった。
ちょうど前後して阿部公方砂の女を読んでて戦後すぐの頃の斬新さと古さのイメージが感じられた。
水曜日の凱歌読了。
終戦前後の一年ほどを14歳の少女の目線から描く。
戦争で父親や兄弟を亡くし母と二人だけになったが、
英語が出来る母親は特殊慰安施設協会で働き始め周りの子たちより不自由なく暮らせている。
しかし生きるのに必死ないろいろな女性たちを見ることでこれでいいのか、母親は正しいのか悩む姿を描く。
最後が少しポジティブな書き方で読んでるこちらは明るい気持ちになれる。
驚いたのは韓国には国民情緒法とでも言える不文律があるということ。
最近も対馬で盗まれた仏像が返還されない事態があったが
明らかに法律にのっとってなくても世論に合った判決なら許されるみたいな、そんなことが当たり前になっているらしい。
そんな国とはやはりまともな感覚では付き合えない。
砂の女読了。
昔に読んだことあると思ったがちょっとついていけない感じ。
若い頃読んだときよりいやな若者感強い。
自分が歳とったってことか。
庄司薫もだけど前は口調が自然と似てくるくらいだったのに。