もちょっと読みやすく引き込まれるミステリー仕立ての文章を期待していたが。
大学の歴史の先生から講義受けてる感じの文。
講義と思うとちょっと眠くなる感じかなぁ。
でもこの中世のヨーロッパの街の感じは分かる。
鼠捕り男から笛吹き男へ、中世の世を思うと庶民の生活も含めなんとなくこの伝説が伝承されたイメージが掴める気がする。
文章には今のジャーナリズムにはないウケを狙うというかバズるのを狙うというか、そういう感じは全くなく真摯に使えたいことを真っ直ぐに書いたという感覚が伝わってくる。
あとがきが予想外な石牟礼道子氏。
思っていたのとは期待したのとは違った本だったけど良い読書ではあった。