リスペクトするライター沢木耕太郎氏が書くクライマー山野井泰史氏。
酷い凍傷を負うことになるヒマラヤのギャチュンカン登頂のノンフィクション。
山野井氏と妻の妙子さん、沢木氏と3人でどれだけ話をすればこれだけ精細で壮絶な記述が出来るのだろうか。
それでいてこちらの老化したバカ頭にも読みやすい沢木氏の文章。
素晴らしい。
最後に夫妻がその後奇跡的に救助されたため残された荷物がありそのゴミを回収に行くエピソードがある。
そこに登山経験のない男として沢木氏と思われる人物が同行する。
それだけ共に行動してからこその共同作業としての素晴らしい作品。