中島みゆきの曲に4.2.3というのがある。
10分以上の長い曲、歌われるのは1997年のペルー大使館人質事件。
日本人が助け出されたという歓喜の報道に現地の負傷した兵士のことは全く触れられていない違和感。
それを中島みゆきは、この国(日本)への怖れが黒い炎を噴きあげた、と歌う。
この国は危い
何度も同じあやまちを繰り返すだろう 平和を望むと言いながらも
日本と名の付いていないものにならばいくらだって冷たくなれるのだろう
慌てた時に 人は正体を顕わすね
と、
それも淡々と。
イエローモンキーも、外国で飛行機が落ちましたニューキャスターは嬉しそうに乗客に日本人はいませんでしたいませんでした、と歌った。
アジカンにもそんな歌があったような。
日本人がどうだったかだけで試合の全体像はどうだったのか。
視聴者が興味がないことは報道しないということならよけい気持ちが悪い。
昨今の諸外国とのギクシャクした関係、日本が浮いてるというか孤立するような感覚。
なんかすごく嫌な感じがする、それもまだここがその始まりでこれからどんどん悪くなっていくような。
中島みゆきには宙船という歌もある。
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
宙船なので宇宙船地球号って感じの想像をしてしまうが、この歌の宙船は地球ではなく日本のことに思えてならない。
写真はこの文とは関係ないチューリップの日本。