読書記録。

 

さてこれも読み応えありの大作であった。

 

角幡氏がレポーターに徹し、沖縄出身でフィリピンやグアム沖で活動する鮪や鰹漁師の木村実氏の遭難事件を取材する。

 

実際に木村氏の関係者が運営するマグロ漁船に乗り遭難した海域の近くで漁を体験する。

 

一度遭難し奇跡の生還を遂げた人がまた海に出ていく。

 

沖縄地方の方々にはニライカナイという神の地域が海の彼方のどこかにあるという考え言い伝えがあるという。

 

海で亡くなる海で居なくなるということを陸の人とはちょっと違う感覚でいるのかも。

 

海でしか生きられない人々に角幡氏は冒険家としてシンパシーを感じたのだろう。

 

最近角幡氏の北極生活の師匠的存在の方が氷河で遭難されたらしい。

 

どう感じていらっしゃるのだろうか。