読書記録。

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出版時からずっと読もうと思っていた作品。


好きな作家さんである高村薫

いつもの刑事物とかと全くちがう設定ながら

緻密に書き込まれた相変わらずの高村節。


歳とった頭には人名や地名農業を理科の実験のような記述で記していく文体は追うので目一杯の感覚あり。


入り婿で嫁は事故で亡くしたばかり、

旧家を一人で継いで手探りで稲作を中心に農業を続けていく。


だが、田舎の森の中の感覚、旧家を舞台に70台の主人公の生活を緻密な描写で描いていくのがどこか暗く重苦しく。


主人公は自分より10数歳歳上だがじわじわと物忘れが進むところとかどうしても自分ど重ねてしまう。


だんだん物忘れ的症状が出て来て主人公自らもう認知症なのかアルツハイマーなのか悩む部分があり実際軽い脳梗塞という設定なのだが

58歳の自分にも超リアル

結局主人公死んだところで終わるのかなと思って読み進めるが、

最後は舞台の奈良地方に集中豪雨で犠牲者が出たという記述で終わる。


切ない。

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林真理子氏。


ちゃんと読むのは初めてかも。


なかなか面白く軽く読めた。


シンプルに下流上流というばかりではなく上も下も紙一重


奮起しない息子くんから奮起して実積だした彼女を切るところなど。


うちも家族には医者がいるし息子は東京でフリーターだし笑えない。


最後がハリウッド映画みたいに

to be continued 的に終わるのはちょっと恥ずかしい。


けど、やはり10年近く前の作品。


今の日本は確実にこのころより悪化してるのは明白。


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セカオワ藤崎氏の当時の話題作。


バンドの話だとか聞いていたがこれほどセカオワと重なる話だったとは。


フカセ氏と同じような立場の人を恋人でもなくふたごのような存在と書く内容。


今は確か有名な俳優さんと結婚されてるみたいだけど。


なんか身内を切り売りしてる感じが違和感あり。