ベイサイドマラソン当日。
目覚まし前5時40分起床。
雨は降っていない。
雲は薄く天気は回復してきそう。
いつもと同じような食パン2枚の朝食を済ませ7時路面電車で会場へ向かう。
受け付けを済ませゼッケンを付けているとポツポツ降り出す。
走り出したら諦めもつくが待ってる時濡れるのは勘弁。
さっさと荷物をまとめ預けてアップへ。
iPhoneだけ持って走ってみるが練習の時とちがってすごく邪魔に感じこれも預けることに。
GPSログを残したかったがしょうがない。
アップの続きをやってるとMさんと会う。
しばらくいっしょに走り雨がひどくなってきたので完走証発行テントで雨宿り。
ストレッチしながら時間をつぶす。
20分前選手招集。
ゼッケン番号順?予定タイム順じゃない?
小降りになった雨の中5分前スタート地点へ。
やはりこのまま、無理やり前に行く人もあまり見当たらないしまあいいか。
1600名というがサクラマラソンよりだいぶ参加者少ないのか狭いのにそれほど窮屈ではない。
市長の号砲で9時スタート。
(よそのブログより拝借、ゼッケンがブルーだから10KM部門かな)
お馴染み港の公園の岸壁を走り出す。
水たまりを気にしながらT倶楽部の面々に挨拶しつつゆっくり前に上がっていく。
新米パパのNくんにも会いしばらく話してから先行。
だいぶ走ってやっと1KM、このあたりから上げていく。
でもまだ周りに人は多いしなかなか自分のペースに上げられない。
息も上がりこのペースでこれでは先が思いやられる。
いつものように腕時計は普通に時刻表示のみ。
9時スタートなのでとにかく10時40分が目標というか対戦相手。
1KMに6分、2KMに11分。
目標100分、キロ5分でいくと21KMのハーフマラソンなので最後の1KMで時間切れになってしまう。
1KM5分ぶんを20KM走るうちに先に取り返さないといけない。
が、大会の常で自分の身体ことが冷静に判断出来なくなってる。
はーはー息は上がるが遅く感じる。
このままでいいのか上げるべきか。
最初の上りにかかる5KM地点、25分、キロ5分からなかなか先行出来ない。
まだこのあたりでも選手多し。
後ろから速い人も来るがいいペースの人に付くかと思ってもなかなか難しい。
トンネル二つ、長い方では水たまり路肩も見えずなかなか前に上がれない。
相変わらずキツくペースも分からない。
いつもの練習では携帯のGPSからペースを聞いていた。
前のスマホのはあまり当てにならなかったが無いよりはマシというくらい。
今回iPhoneに替えて数回使ったRUNKEEPERはまあまあ使えると思っていたが。
でも今回の大会は雨だったので持って来なかったのは正解、持って走れば水没させるのと同じだった。
トンネルを抜けると雨はひどく走り難いのは変わらない。
ここからの平地区間は練習の時からタイムかせぐところと思っていた。
このあたりではもう走力がそろった人と前になったり後ろになったり。
キツくてこれ以上ペース上げれない、
慣れた感じのランパンランシャツの人が故障したのか歩いていたりゲストランナーの松野明美さんが沿道の応援にハイタッチしながらすごい勢いで抜いていく。
平地区間でタイム稼ぐなんてとんでもないという感じだがとにかくなんとか踏みとどまる。
約11KM地点の折り返し前2キロほどの上位一桁あたりで我が心のランの師匠Hさんとすれ違う。
この差ならハーフ1時間20分弱くらいか、まだ走られてたことが分かってうれしい。
すぐ練習仲間Mさんすぐ後ろにFさん、1時間30分と少しくらいか。
お互い健闘を称えつつすれ違う。
ここは練習の時からスライドする選手から気持ちをもらい自分を鼓舞出来るところだと思っていたところ。
気持ちをもらい気持ちを入れ直し前へ進む。
コース脇の1KMごとの看板見ながら走る。
なんとかキロ5分から少しずつ先行していく。
なんとか1KMごとのタイムは少しずつとりかえしていく。
少しずつ貯金することは出来てるがまだまだ足りない。
平地区間終わり上り手前13KM地点で60分+、なんとか目標タイムギリギリのペースまで持ってこれた。
雨は止むどころかどんどんひどくなりほぼ土砂降り。
一番長い上りにかかると前から雨が川のように流れてくる。
シャツもパンツももちろんずぶ濡れ、体に張り付き特に股が動かしにくく鬱陶しい。
短パンが良かったか。
多くの人が履いてる着圧式のタイツはどうなのだろう、走りにくくないのだろうか。
橋に向かう上り、練習からこの上りが鬼門と思っていた。
無理すると、平地と同じくらいのペースで入るとつぶれてしまう。
油断すると大きくタイムロスしてしまう。
背中が遠くなる選手がいる、ちょっと焦る、しかし息も上がる。
後ろから追い越していく選手もいる。
練習では何度も上った坂、でもぜんぜんペースが分からない。
それでもなんとか上りきり上り返しを二つこなし橋の上へ。
残り6KM、100分まで残り30分でキロ5分ギリギリ。
橋の上は文字通り土砂降り、景色どころか前数十メートルしか視界が効かないくらい。
この辺りは周りがほとんど同じ走力の人ばかりで見慣れた人が前に出たり追い越したり。
橋を渡り苦手な下り、少し引き離されながらもなんとか思い切って飛ばし付いて行く。
橋の真下では雨水が滝のように降ってきていた。
橋の上でペース上がらず下りきった残り平地4KM地点で残り20分、ここでマジで100分切りヤバいと思う。
練習では毎回脚が停まるのを感じたところ、平坦なのにペースがホント遅く感じ諦めそうになる。
雨なのでみんな足音がバシャバシャ大きいが特に音が大きい人が自分のすぐ後ろに付き八つ当たりでイライラ。
追い越すか離れるかしてくれないかなと願いながら路肩の端まで寄り少しペースアップするとほんと息が切れそうになる。
すぐにちょっとした坂、いつもキツいとは思っていたが歩くのと変わらないと思われるくらいの遅さになる。
8月のバイク事故の現場を過ぎトンネル、ここも古いトンネルで路面は水たまりだらけ。
ここまで来て避けてもしょうがないが、逆にここまで消耗してると水たまりの中を走ると足の抵抗が大きく身体の負担がすごく増える感じがする。
橋からの坂を下った残り4KMはラストスパートだと思っていたがヘロヘロでずっとペース上げれず。
1KMごとにチェックしていた時計も怖くて見れなくなる。
トンネルを出たらもう残り2KM、ラストスパートと考えてるのはみんな同じで何人かの選手から追い越される。
上げなきゃ上げなきゃと思いながらも脹ら脛には脚攣りの気配もあり。
もう残り1KMと少し、警察署の前では派手に深い水たまりに突っ込み残ったほんの少しの体力も無駄に使う。
公園方面に左折、10KMやその他のカテゴリーの選手と混走になりペース入り乱れ、2000M走とかの子供の選手に引っ張られやっとこさペースアップ。
公園の岸壁側に左折残り数百メートル渾身の力を振り絞る。
残った気持ちを全て吐き出す大股で”気持ちだけ”は思いっきり走りフィニッシュラインを越える。
たくさんのカテゴリー混走だからか普通のマラソン大会のようなフィニッシュラインのタイムクロックは無し。
苦しい息の中チラ見した自分の時計では1時間38分。
公式タイムでも100分切りを確信して安堵。
しばらく動けず息を整える。
最後ここまで追い込めたのはあまりない。
雨は小降りに、この隙に着替えようと預けた荷物を受け取りに行くがすごい行列。
ボランティアの女子高生たちが一生懸命やってるので黙って並ぶが体が冷えてきて寒い。
かなり待ってやっと受け取り着替えテントへ。
着替えてテント出たらまた小雨(苦笑)。
記録証発行テントへ行き発行してもらう。
ホントに100分切れてるかドキドキ。
結果は1時間37分38秒。
サクラマラソンの記録抜いて自己ベスト。
とは言ってもマラソン大会はこのハーフ2つしか出たことないんだけど(笑)。
とにかくホッとした。
そのままそこのテントで雨宿りしながら練習仲間Mさんに電話。
自分より5分くらい早くゴールしたはずのMさん、マイホームパパなのでそのまますぐに子供さんのイベントへ行ってるはず。
お互いの健闘を称えあう。
帰ろうとするとN君と遭遇。
奥さんのYさんと生まれたてドーターにも会えた。
やはりかわいくてしょうがないようだ(当たり前)。
夕方同級生の父君のお通夜があるのでビールで乾杯は我慢。
父君はうちの親父と同級生。
通夜は別々になったが夜にはうちの両親とも会った。
いろいろ考える日にもなった。
ということで夜1週間我慢したお酒。
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